おはようございます。
かざねっこです。
本日の題名は
「わが家のヤギさん、活躍する。」です。
決して、ヤギを飼っているわけでは
ありません。
ごゆるりとお付き合いいただけると
嬉しいです。
睡眠不足。
最近、それが
自分の心身に
顕著に現れるようになったなぁ
と感じる。
末っ子を
身篭るまでは
朝4時半に
起きていた。
辛かったし
余りに眠すぎて
時々、料理を作りながら
床に転がっていることもあったし
よく体調を崩したりなんて
していたけれど
それでも、なんとか
起きられていた。
今はもう
起きられる気すらしない。
朝4時50分
これが
今の私の限界ぎりぎり。
といっても
すんなりと起きられるわけでは
当然なく
音楽が鳴った瞬間
携帯電話に
殺意を覚えるし
鳴ったことに
気付かぬフリをして
眠ってしまおう
などと
不届きな考えが
頭を過ぎるし
さらにいえば
目覚ましに設定した音楽が
何処かで流れていると
耳を塞ぎたくなる。
メロディーに
罪はないのに・・・。
そして、昨夜もまた
うまく眠れなかった。
まず、そもそもの
寝る時間が
遅かった。
それに加え
真ん中の子と末っ子が
まさかの覚醒状態だった。
そのような状態の
子供達に
眠れといったところで
眠らないことは
十分に経験済みだから
私はお先に眠ってしまう。
そして、その日はいい具合に
眠りに入ったのだ。
お腹に
鈍い衝撃が走る。
目を開けると
末っ子の
くりっくりとした
目が見えた。
側に置いてある
眼鏡に手を伸ばし
かける。
11時15分
30分くらい
眠ったことになる。
気持ち良く
眠れていたのになぁ
と思いつつ
末っ子がなにをしてほしいのか
確認する。
水を飲ませ
おむつを替え
そして、私はまた
眠りにつく・・・ことはできず
末っ子から
本を渡される。
つまり、
『読め』ということだ。
こういうときに限って
主人は外出していて
私はくるりと
末っ子から背を向け
寝たふりを決め込む。
すると
あらぬ方から
末っ子を呼ぶ声がする。
「末っ子ちゃん、末っ子ちゃん」
何と言うことか!!
まだ、真ん中の子も
起きていたのだ。
真ん中の子が
小さな声で
末っ子を呼ぶ。
「こっちにおいで。一緒に遊ぼう」
ちがう。
せめて、「一緒に寝よう」にして・・・。
仕方なく、声に出して
「寝なさい」と言う。
背後で末っ子の標的が
即座に私へと変わったことを感じる。
それから、攻防戦。
末っ子が眠ったのは12時。
私は疲れきった体を
引きずりながら
トイレへ行き
台所で水を飲み
スケッチブックから
一枚、紙を破り取ると
マジックを片手に
どうしようもない気持ちを
でかでかとぶちまけて
ダイニングテーブルの
ど真ん中に置いてから
布団に戻る。
しばらくして
玄関の方から
主人が帰ってきた気配がした。
ただ、もう
起き上がる力は
残っていなかった。
そして、次の日。
早朝4時50分。
携帯から音楽が流れてくる。
気分よく起きられるようにと
朗らかで小鳥のさえずりなんかも
一緒に聴こえてくる
そんな音楽を
選んだはずなのに
効果は全くなくなっていて
鳴った瞬間に
消す。
そして、ふと窓に目をやり
カーテンの外から見える景色がまだ
暗いことに気づいて
もしや、私は
目覚ましの鳴った夢を
見たのではないか
という現実逃避に走る。
そして、携帯の液晶画面を確認し
現実を知る。
すでに、私の一日は
始まっている。
眠気をむりくり
押し込めながら
体を動かす。
最近、それが
ますます辛くなったと感じる。
今日はなにを作ろうかと
野菜室を覗いて
最近、主人の買ってくる
野菜の量が少なくなっているな
と思う。
買い物担当の主人曰く
値上がっているのは
もちろんのこと
なかなか良いものが
見つからないらしい。
おかげで、寝不足で
動きの鈍い頭を
さらに酷使して
献立を考える。
胡瓜が一本。
卵が二つ。
胡瓜を縦割り二等分後に
適当な大きさに切って
さっと湯通し。
軽く塩を振っておく。
フライパンの底に
1~2㎝くらいの水を張り
卵を二つ入れ
蓋をしてから火にかけ
半熟気味だといいなぁと
願いながら
適当なところで
火を止めて
しばらく置く。
殻を剥き
フォークで潰して
マヨネーズを加え
最後に、塩を振っておいた
胡瓜と合わせて
出来上がり。
殻を剥いた卵を
潰してみたら
黄身がいい具合に
オレンジがかった黄色で
少しだけ卵サラダが
グレードアップしたように
(勝手に)感じる。
その後も
いそいそと家事を進め
主人と子供達を送りだし
部屋に戻って
テーブルの上を
拭いていたら
ふと、あることを思い出す。
そういえば
昨夜、置いておいた紙は
どこへ行ったのだろう。
ごみ箱とか
思い当たるところを
ざっと探してみたけれど
見つからない。
夜、主人が家に帰ってくる。
私はちらりと聞いてみる。
「テーブルにあった、あの紙
どこへやったの?」
「あぁ、あれね」
主人が苦笑いする。
「どうやら、ヤギが食べたらしいよ」
主人によると
我が家には
ヤギさんが
住み着いているらしい。
そのヤギさんは
時に、主人の
健康診断結果の書類とかを
勝手に食べてしまうのだ。
おかげで、私はいつも
その結果を見せてもらえない。
なので、私は常々
そのヤギを
「いつか、ヤギ鍋にしてやる!」と
宣言しているのだけれど。
どうやら
私が眠った、そのあとに
ダイニングへ出てきたらしい。
「そのヤギさん、あの紙食べて
お腹を壊さなかった?」
私がそう尋ねると
「あぁ。食べた後、相当苦しんだみたいよ」
と、主人が答え
「それは、気の毒だったねぇ」
と、私が締める。
それから、互いに笑って
それで、終わり。
どうやら
我が家に住み着いている
困りモノのヤギさんは
時に我が家の平和を
守ってくれているらしい。
ついでに
子供の寝かしつけなんかも
してもらえると
助かるのだけれどなぁ。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。