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NewYork Timesの"読者"が選ぶ本100冊と補足記事あれこれ - 世界のねじを巻くブログ

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ニューヨークタイムズの100冊

一週間前に書いた下記の記事が、意外と読まれたので、
軽い補足記事的なものをいくつか貼っておきます。

www.nejimakiblog.com

 

新たに公開された、
「ニューヨークタイムズの読者が選ぶ100冊」

Readers Pick Their 100 Best Books of the 21st Century 

www.nytimes.com

 

日本で知名度高い本や、日本語訳されているものを中心にピックしておきます。

 

91位 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』三体ではなくこちらがランクイン。

86位 『パイの物語』映画『ライフオブパイ』の原作。
小説だとどんな感じなんだろう?

79位 『1Q84』わりと日本色が強いこれがウケるのがよくわからないけれど、確かにアメリカのメディアでも当時騒がれていた気もする。

78位 『海辺のカフカ』ギリシャ神話好きなアメリカ人に、ジョニーウォーカーとカーネルサンダース、と来たらこれは間違いないでしょう。

・・・ということで村上春樹が2作が登場。日本人作家が入ってて良かった。

75位 『リンカーンハイウェイ
気になっていたロードムービーもの。

74位 『クララとお日様
カズオイシグロのAIを描いた最新作。
なんというか"トイストーリー好き"の方におすすめ。

73位 『ハリーポッターと死の秘宝

児童書なのにあのダークな展開とまとめ方はやっぱり偉大。
新装版出てたの知らなかったけれど、表紙ちょっと違和感あるな・・・。
(J・K・ローリングさんは今や褒めにくい存在にはなってしまったけれど)

56位 『ハンガー・ゲーム』映画の人気っぷりからすると納得の順位。

49位 『ゴーン・ガール』これも映画でかなり話題になった印象。

 

イアン・マキュは読者チョイスだと2作ランクイン。
米国ではなく英国の作家なのにさすが。

『クララとお日さま』は普通に楽しめたし、
やっぱ代表作『贖罪』も読んだほうがいいのかなぁ。

www.nejimakiblog.com

 

 

50位以下はちょっと大きめに。

 

45位 There There

「都市インディアン」たちの物語。これは前から気になっていた。

 

27位 Normal People

海外旅行中にこの表紙はかなり頻繁にみたので、相当売れてそう。
(それこそ日本で言う『コンビニ人間』ぐらいの頻度でみた)

アイルランドの恋愛ものだそう。

・・・邦訳『ノーマル・ピープル』が出版されていたのを今知ったり。

 

 

16位 The Amazing Adventures of Kavalier & Clay 

これはなんかのメディアで話題になっていのをみた気がする?
表紙もなんか惹かれます。

 

10位以下はネタバレになるのでご自身でお確かめください。

(ハニヤ・ヤナギハラの『A LITTLE LIFE』邦訳出してください・・・)

 

以前書いた"偉い人チョイス"と比較して、
"読者が選んだ作品"ということで、一気に距離が近くなったような気がします。

 

ちゃんとどちらでも選ばれている作品は、やっぱり読んで損はなさそうだし、
オーバーストーリー』読まなねば。

(※トランプ氏暗殺未遂のカメラマンの件もあって、
最近ピューリッツァー賞の評価がうなぎ登りな気がする・・・。)

 

あと個人的にありそうだなと思っていたのをいくつか挙げると、

映画化されてかなりネット人気もある『火星の人』は、入ってそうで入ってなかった。

マネーボール』とか影響が大きそうなのに、かすりもしないのが意外。

その他、『ドラゴンタトゥーの女』とかダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』とかが辺りも入っててもいいのでは?と思ったりしたけれど、ランク外。

 

あとニューヨークタイムズの読者が選ぶランキングなのに、
ポール・オースターが一冊も入ってないのがちょっとかわいそうな気がしたり・・・。
2000年代以降は爆発的ヒット作が出せなかったのもあるのかな?

 

下記、ランキングに対する反応をいくつか載せておきます。

 

21世紀のグラフィックノベル

austinkleon.substack.com

グラフィックノベルは『ペルセポリス』と『ファンホーム』のみだったので、
それに対して『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST』で有名なAustin Kleonが書いたニュースレター。

 

いろいろ挙げられていて、どれも興味をそそられるけど、
サミン・ノスラットの『Salt, Fat, Acid, Heat』は
Netflixの番組がめちゃ面白いので本も間違いないはず。

www.nejimakiblog.com

 

 

「100選」への批判と感想

countercraft.substack.com

「40 歳未満でランクインした作家は 1 人もいない」と書かれていて、確かにベテランばっかりだったな・・・と。

そもそもの投票の仕組みからしてご年配の方が多いため、権威主義的なものになってしまったのは確かにある。

あとはオートフィクションについてのあれこれ、ジャンルを越えた作品がトレンドである、とか面白い意見だな。

この方が選ぶおすすめ作品リストも興味深かった。

 

 

21世紀のベスト音楽本14冊

thegig.substack.com

パティ・スミスの自伝『Just Kids』とか気になるものばかり。

 

"100選"の補足

あと、以前書いた「100選」記事の補足として、
Ryota2007さんがまとめてくださった邦訳リストがわかりやすい。

 

Yomoyomoさんのまとめも。

こうみると、かなりの洋書が日本語訳されていて、
海外文学好きとして、日本はかなりありがたい環境なんだなと改めて思ったり。

 

とりあえず『ファンハウス』と『We The Animals』は他の本と並行して読もうかなと思うので、来月末あたりに感想書ければいいんだけれど。

 

Apple Musicのベストアルバム100枚』もそうだったけど、
批判や色んな意見はあれど、こういうリストをみて、わいわいできれば御の字。

色んな知らない本を知れて、なかなか面白い企画だったなと。

・・・長くなってきたのでそろそろこの辺で。


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