トレーニング指導の参考のために購入しました。
私は、高齢者のリハビリデイサービスで機能訓練指導員をしています。この本とってもよかったので、当施設の施術の内容と併せて少し紹介したいと思います☺︎
*本の内容*
○自分に必要な動きに使われる筋肉が何か
○その筋肉がどれくらいの割合で使われるか
○鍛え方、伸ばし方
○筋肉の仕組み、役割
○筋肉の基礎知識、走行、解剖
*この本がおすすめの方*
○トレーニングしている方
○スポーツをしている方
○施術者、トレーナー、コーチ
○これから資格を取る方
○怪我のリハビリをしている方
など
主要なスポーツ、日常生活の動作ごとに必要な筋肉と、各動作を分解してコマ送りにどの筋肉がどれだけ働くか、など、とても細かく書かれています。
私の施設の利用者様ではゴルフを楽しむ方が数名おり、トレーニングのコツや痛みのある筋肉の管理について質問があるので、こちらを例に☺︎
バッティングのスイングなどにも共通しますが、腰が大事!とよく言われます。
その、腰の回旋に必要なのは
お腹の周りにある腹斜筋という筋肉。
"体幹"と言っても、いろんな筋肉が働いていて、細かく鍛えるポイントを狙ってトレーニングを重ねることで、しっかり効果が得られそうです^^
基本的なものからかなりレベルの高いトレーニングも。
腰の回旋に使われる筋肉の割合。
腹斜筋の他に、脊柱起立筋という背中の中心にある筋肉がとても重要なのが分かります☺︎
姿勢の保持にも大切な筋肉です。
YouTubeでは、動画でプロの方が分かりやすくいろんなトレーニングを配信しています。
動画でトレーニングのモチベーションを高めながら、本も一緒に利用して、解剖学や理論を理解すると、想像力が高まり楽しくなりそうです^^
ストレッチも、大まかに"肩"ではなく
肩周りの筋肉ごとに区別して、紹介されています。
私のデイサービスでは、筋肉にできる硬結、
"トリガーポイント"というものを狙う施術を軸にしながら柔道整復師が手技をしています。
分かりやすく言うと"コリ"になりますが
その中でもピンポイントで痛みの原因になっている塊(トリガーポイント)を探して、指圧して除去していきます。
広い範囲で、"肩"をなんとなくマッサージしても、原因になっている硬結が取りきれないと、重さや痛みが残ってしまい、マッサージした直後だけなんとなく軽くなった、で終わってしまいます。
その他にも原因がある場合は完全に痛みを取り切ることは難しいですが、少なくとも関連のある関節が動かしやすくなることで、体への負担が減って、仕事、家事、運動の効率を上げることができます☺︎
このデイサービスに勤めてからまだ一年と数ヶ月
お相手は高齢者なので、かなり慢性化している方は改善が難しいことも多々ですが
入社してからの短期間でも、確実に痛みが楽になって、散歩や運動かできるようになった利用者様をたくさん見て
正直、自分も半信半疑だった指圧の効果をとても実感しています。
もう一つの大きな理由に
この頃かなり強押しの男性の利用者様の施術が続いたことと、前よりも施術の内容が濃くなってきたことから、私自身も肩を痛めて指先に痺れを感じて不安になったので、先輩に相談。
実際に自分が施術を受けさせてもらったら、ずっと続いていた肩の奥の重苦しさと痛みが楽になり、次の日いつも通りの仕事ができるようになりました。
身体が痛くなると辛いですが、逆に自分の身体が実験台になり、受け手になることで手技の感覚をもっと鍛えられる貴重な機会です。
話を戻しますが、この施術でとっても重要なのが"ちゃんとポイントを狙えること"になります。
肩のどの筋肉の、どの部分に硬結があるのか、指圧していいものなのか、どれぐらいの硬さ、大きさで、どれくらいの指圧なら揉み返しがなく除去できるか、改善にどれくらいの期間がかかるか、など。
動作のテストや指先で探った感覚で判断が求められます。
これが正確でないと、痛みはすっきりせず、ただただ痛い施術で終わってしまいます。
現在私はここの修行段階なので、原因の筋肉に直接施術、ケアができるようになるためにとっても役立ちそうな本でした。
居酒屋同様に、何度も心が折れかかって枕を濡らしていますが、"良くなった"の利用者様の声が聞けた時は本当に嬉しいです。
大きい先輩の背中を追いかけて
頑張りたいと思います。
りんごを買いました。美味しかったです^^