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語学の価値 - 檸檬の備忘録

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いつの間にか10月になり、最近涼しくなった。

いつの間にか大学の授業が始まり、既に3週目を終えた。

教室では私だけ暑くて汗をかく。

いつの間にかハンガンがノーベル文学賞をとっていたし、

いつの間にかブログは書かなくなっていた。

 

韓国で作った日本で食べたいものリストをほとんど制覇した今日この頃、私の中でまた一つの不安材料が芽生える。

 

今、一つの学校だけで教えているけれど収入が足りない。

大学講師といってもいわゆるフリーランスなので自分で仕事を獲得しに行かなければならない。私立だからほかの教育機関と比べればお給料はいいものの、とってもじゃないけど週3の授業だけでは自立した生活ができない。

 

同居人は「最初だからそんなもんだよ、今だって授業準備で毎日忙しそうだよ。」と、掛け持ちの仕事についてはゆっくり探せばいいと言う。

 

大学講師だけじゃなく語学関連の職種であれば何でもやるつもりだけど、求人サイトを見てもピンとくるものがない。

 

初めはそんなもんなのかもしれないけれど、現実的な物事を見ると急な不安感に襲われる。

保険料や年金は会社勤めじゃないからポケットマネーから出すとか、家賃から光熱費まで同居人が払ってくれるとか。そういうの。

 

通訳なんてボランティア活動の一種だし、

翻訳は何文字いくらとかやっすい金額で計算されるし、

大学以外の授業は時給いくらみたいな飲食店のバイトと変わらない金額。

 

語学って結構ぞんざいに扱われているなと思う今日この頃。

 

語学というのは、単に外国語を日本語に直して理解するものではなくて、その国自体の価値観やそこに住む人の気持ちを知るために言語が使われているのだと私は思う。

だから、教育者はあらゆる側面からその国のことを知っているプロなのだ。

 

いろんなプロセスを経てやっと語学を教えることができるようになったのに、こんなにも価値が低いなんて理解しがたい。

 

納得いかないことのほうが多いけれども、韓国語の授業はやっぱり楽しいし、自分には先生という職業がしっくりくる。

これからもぐちぐち言いながら語学の沼からは抜け出せない。


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