2020年2月13日、14日の2日に渡って、全園児を巻き込んだ「バレンタイン大作戦」をおこないました。(この記事は、まだコロナが蔓延する前に行った食育の記事です)
計画
- 園児すべてにかかわってもらい、バレンタインのクッキーづくりをする
- クッキーはその日のおやつに提供する
- 園児の保護者の分もクッキーも焼き、お迎えに来た時に試食してもらう
- クッキーはココアとイチゴ味の2種
- クッキングの様子を写真におさめ、その日のうちにかわいらしく飾って掲示する
2月13日 前準備
0,1歳児にフリーズドライのイチゴをつぶしてもらう
フリーズドライのイチゴを買ってきてチャック付きの袋に入れ、めん棒でたたいたり転がしたりして粉状につぶしてもらいました。小さい子にもできる単純作業ですが、どの子も興味津々。
小さな手で懸命につぶしてくれるその姿はとってもかわいらしいですね。
小さい子に作ってもらったイチゴパウダーは、14日にイチゴクッキーの材料として使用しました。
2,3,4,5歳児の前で クッキー生地作りを実演
同日の午後、「クッキー生地の作り方」の実演を栄養士がおこないました。
材料の紹介から、順に混ぜていくと生地ができ、さらにココアパウダーやイチゴパウダーを混ぜることによって生地に色がついていくという工程を子どもたちの前で実際に作りながら見せていました。
子どもたちはみんな前のめりになって、出来上がっていく生地の様子を見ていました。
最後に、「明日はこのクッキーの生地で、みんなに型抜きをしてもらいたいと思います。よろしくね。」と締めくくり、翌日に『クッキーの型抜きをする事』を伝えました。
2月14日 バレンタイン当日 クッキーの型抜き
2歳児クラス(小さい子)から順に30分ずつ型抜きをしてもらいました。
クッキー生地はかなり多めに作りました。こねて伸ばして冷蔵庫でねかせて…。もちろん通常の業務もありますので、そちらもこなしながら、保育士や子どもたちの知らないところで私たちは、準備に大忙しでした。
そんなこんなで、無事にクッキー生地が出来上がりましたので、順に型抜きをしてもらうことができました。
2歳児
保育士も手伝って型抜きをしました。
意外ときれいにできています。クッキー生地は、型抜きがしやすいようにあえて厚めに用意しました。
3歳児(年少)
少々やんちゃなクラスですので、なかなか目が離せません💦スキあらば、型抜きしたクッキーを指でつつきまくります(笑)
ですので、かなり個性的なクッキーができました(笑)表面がポコポコしていますね。
4,5歳児(年中、年長)
安心して子どもたちに任せることができるクラスです。クラスの子たちのうち何人かは「自宅でもクッキーづくりをしたことがある」と言っていました。手慣れた子もいます。
手つきが上手ですよね(^_^)
型が抜けた後の周りの生地も上手にまとめて、自らの考えで、もう一度伸ばしてさらに型抜きをする子もいたのです。すごいですね。
子どもたちが型抜きしたクッキー生地を焼きました
ここから、またまた給食室は忙しくなります。大量のクッキー生地をオーブンで焼きます。ひとつひとつ厚さや形が異なりますので、焦がさないように、生焼けにならないようにと気を使いました。
そして、焼きあがった生地がこちら。
↓こちらは、私が型抜きした犬型のクッキーです。(子どもたちが抜いてくれた分だけでは数が足りないため、給食室でも型抜きをしていました。)
そして年長クラスが型抜きしてくれたクッキー↓です。
4,5歳児はさらにアイシングもしました
年中・年長はおやつ前の時間に、焼きあがったクッキーにアイシングをしました。今は、100円ショップでもアイシングペンというものが販売されています。(チョコペンではありませんが、使い方はチョコペンと同じです。)
カラフルなアイシングで、とっても個性的な世界に一つだけのクッキーの出来上がりです。
型抜きクッキーの材料と作り方
材料(型抜きクッキー大10~15枚くらい、小なら20~30枚くらい)
- 薄力粉 95g
- バター 35g
- 砂糖 40g
- 卵黄 1個分
- フリーズドライいちご2~3g またはココア5gくらい
作り方
- 大き目のボウルにバターを入れて室温に戻す。
- 1に砂糖を入れ、白っぽいクリーム状になるくらいに混ぜる。
- 2に卵黄を入れ、しっかり混ぜる。
- 3に薄力粉とフリーズドライいちご(またはココア)を入れてこね、ひと塊にまとめる。
- 綿棒で生地を伸ばし、お好みの型で型抜きをする。
- 180℃に予熱したオーブンで10分焼いて出来上がりです。
さいごに
クッキングをおこなときは、表舞台に立つ栄養士はもちろんですが、準備や、クッキング当日のサポートをする私たちも裏方業務で大忙しになります。それでも、子どもたちが嬉しそうにクッキングに参加している様子はとてもかわいらしく、「楽しくできてよかったね。」と思うものなのです。
いまは、新型コロナの関係で保育園でのクッキングには消極的になりつつありますが、もう少しで卒園してしまう年長児のためにも、何か思い出に残るイベントをしてあげたいなと私たち給食職員は考えているのです。