AIのつまらなさとウェブのこれから
インターネット検索の劣化が目立つ今日この頃。
AI汚染の影響はグーグルに限らないので、Googleだけが叩かれるのはなんか違うとは思いつつも、ヒトがつくった「人間生成コンテンツ」を純粋に楽しめるのはあと1,2年なんじゃないかと思うようになった。
・本物VS偽物
こういう記事を読むと、もう来てるところまで来てるんだろうなと。
散々言われているグーグル検索におけるAIコンテンツの汚染は
日本語圏に関してはまだマシな状況だと思うけれど、
英語圏ではわりともう"けっこうなところ"まで来ている印象がある。
すでに、本人の同意なしに実際の人物を模倣するAI チャットボットが存在していていて、AIビデオ企業のモデルを務めた俳優の顔が権威主義的なプロパガンダに使用されている事例も多数発生していたり。
画像生成AIは特に進歩が早いし、今年はやっぱり動画生成AIも当たり前のように登場してきたり。
・・・それでもまだまだ有用なページは存在する&探せるし、
2024年時点では、正直「まだ(ギリギリ)見分けがつくレベル」の範疇にあるけれど、
あと1,2年もすれば、AIと人間の作ったコンテンツの境目がなくなってきて、
もう一種の"諦め"みたいなムードが出てくるんじゃないかと。
反論するような記事もいくつか貼っておきたいなと。
・なぜAIは芸術を作れないのか?
Whether you are creating a novel or a painting or a film, you are engaged in an act of communication between you and your audience. What you create doesn’t have to be utterly unlike every prior piece of art in human history to be valuable; the fact that you’re the one who is saying it, the fact that it derives from your unique life experience and arrives at a particular moment in the life of whoever is seeing your work, is what makes it new. We are all products of what has come before us, but it’s by living our lives in interaction with others that we bring meaning into the world. That is something that an auto-complete algorithm can never do, and don’t let anyone tell you otherwise.
小説でも絵画でも映画でも、創作するということは、自分と観客とのコミュニケーション行為に関わっているということである。創作したものが価値があるものとなるためには、人類史上のあらゆる芸術作品とまったく異なるものである必要はない。創作しているのが自分であるという事実、それが自分のユニークな人生経験から生まれ、作品を見ている人の人生のある特定の瞬間に届くという事実が、その作品を新しいものにしているである。私たちはみな、過去に起こったことの産物であるが、他者と関わりながら生きることで、世界に意味をもたらすのである。これは自動補完のアルゴリズムには決してできないことであり、誰にもそうではないと言われないようにしないといけない。
こういう記事もあるけれど、そこまでのクオリティーで創作できる人間は、一握りな気がするし、どこまで人間という境界線を維持できるかは怪しいところ。
自分が人間だと証明するテクニックみたいなのも興味深かったけれど、いずれはAIにハックされそうな気もする。
(時間もないので強引にまとめると)
そんなこんなで、
まだ「人が生成したコンテンツ」だと判断できる2025年にこそ、
SNSやRSS、Fediverseでもなんでもいいので、
信頼できる"人間"をフォローしておくべきなんだろうな~という話でした。
いち人間として、もっと人間臭いブログを書いていくのが、
少しでもウェブを良くすると信じて今後も書いていこうと思います。
※ちなみにこのブログ記事は、
生成AI Advent Calendar 2024 - Adventarに書かせてもらった記事となります。
・・・なのでこれだけで終わると生成AI界隈の方から猛烈に叩かれそうなので、
個人的に驚かされた人工知能関連のトピックをいくつか紹介。
・アムステルダム国立美術館の AI アート エクスプローラーとかわりかし便利かも。
・AIジャーナリングとかもわりと面白いと思う。2025年はこんな感じで対話してみたい
・『東京都同情塔』は小説×AI的な新しい試みがあって面白かった
JR大阪環状線内の広告スペースの掲示、生成AIで描かれていてなるほどなぁと思った。 #AI
— ねじまき🌍 (@nejimaki.me)2024-09-23T09:53:27.552Z
あと解決策のひとつとして、まともに使える
人間によるディレクトリ型検索エンジンの登場が待たれるなと。
古き良き"ヤフー検索(Yahoo!カテゴリー)"的なやつは、
わりかし需要あると思うんだけどどうなんでしょう?
・・・ということでオチもない雑な記事になってしまったけど、そろそろこの辺で。
このブログは「AIつまんない」シリーズのPart2です。
すごいスピードで進化し続けているからこそ、
あえて「AIってつまらないな」と思ったことを定期的に書いていこうかなと。