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冬支度というか「冬対策」① - datetaira’s blog

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年をとってきたからなのか、最近やたらに「寒い」と感じるように思う。

僕は「四季の変化に富んだ日本は素晴らしく、どの季節も素晴らしい…」と思っているのだけど、冬の寒さを疎ましく感じる頻度が年々増えているように思うのだ。

今年は夏の暑さにも残暑の長さにもうんざりしたが、全国的には暖かな場所であるはずの沼津に住んでいるというのに「冬の寒さ」に憂鬱になることが増えた。

これは僕の基礎代謝が落ちていて体内での発熱カロリーも低下していることもあるのだが、寒いからと言ってセーターを着たり厚着をすることも減ってきているから「単に冬の寒さへの対抗策への不精ぶり」も進んでいるのかも知れない…。

例年、冬の寒さのピークは2月あたりにやって来るはずなので、1月の半ばでこんなふうに思っていては「この冬のは楽しみ方」にも暗雲が立ち込めるのだけど、嫌に思うものは仕方ない。

今夜は帰宅してから熱い風呂に浸かる時に「柚子の搾りかす」を湯船に持ち込んだ。

「柚子湯」と言えば風情のあることのようにも思うが「薬味として使うために皮を剥いて、大して出ることもない果汁を絞ってみた搾りかすの柚子」をなんだか捨てるのも惜しかったので風呂に使っただけだ。僕の「ケチくさい勿体ない精神」が如実に現れたセコセコ生活なので風情もクソもない…。今日は冬至でもないし…。

食卓に多少の彩りを加えるために使った「果汁のとれないカラカラ柚子」だったが、その搾りかすであっても効果は大きかったように思う。

普段から熱い風呂に水棲生物のように浸かるのが大好きなのだが、今日の風呂はやけに身体が熱くなったので平素と比べると随分早くに湯を出た。数日前に熱々の目玉焼きを食べた時に唇の端にそいつを当ててしまい軽度の火傷をしていたのだが、そこに湯船のお湯が触れるとピリッとした。搾りかすであろうとも何らかの柚子の成分が溶け出たお湯が滲みたのだろうと思っている。

「身体のポカポカ感」も「唇のピリッと感」のいずれも「柚子湯に浸かっているということ」で僕が無意識のうちにそんなふうに感度を向けただけのことなのかも知れない。「搾りかす柚子湯の効能」なんて、気持ちだけの問題なかも知れない…。

今夜は風呂から早めに上がって、ルーチンワークのように冷たいウイスキーを飲んでいる。肴にした蒲鉾の山葵醤油が唇に当たっても特に痛くはない。…もしかしたら「モノホンの効能」なんてものもあるのかも知れん。

今夜の柚子湯は兼ねてから支度していたことではないから「冬支度」とは呼ばない。ならば「対策」なのかと言えば、あまりにも場当たり的なことなので本当に「特に対策でもない」のだろう。

しかし、そのまま嫌いになってしまいそうな冬の寒さを楽しく捉えられたという点では、冬ならではの面白い経験だったと思う。


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