我が家には僕が快適だと思うほどの広さはないが一応ベランダがあるので、そこでプランター菜園を楽しんでいる。
昨年の夏は紫蘇の栽培とそれらを使った料理を楽しみ、勝手に育っていたイタリアンパセリも料理に使った。バジルは植えたもののそいつらの育成具合が芳しくなかったことと「バジルを使った料理」を欲しくならなかったので、結局食べることもなく昨シーズンのバジルは終わった。
こうした栽培物たちはプランターに植えているのだけど、いくつか鉢植えの植物もある。その一つがカレーリーフで、これは一昨日、まだ沼津に越してくる前に小さな苗を買ってきたものだと思う。
料理に使うには「とにかく新鮮さが身上」だというカレーリーフはドライのものも売られているが、カレー作りを趣味とするならばカレーリーフは自分で育てていなくてはいかんだろう…と考えて買ってきたものである。
おっさんになってきてからの食の嗜好変化によりカレーを作る頻度は随分と減ってきたので、この秋以降はめっきりとカレーリーフを摘み取ることもなくなったのだけど、僕のベランダのカレーリーフは順調に育っている。
南国生まれの可愛いやつであるが、寒さにはそんなに強くない植物なので数日前から室内に避難させた。
こいつらはこの1年で随分と大きく育った。写真では分かり辛いが、我が家には二本のカレーリーフがある。ホームセンターで安価な小さな苗を買ってきた時は一本だと思っていたのだけど、成長してくるとこいつらは二本が絡み合っていたことに気がついたので鉢を分けて育てている。
「そろそろ冬の寒さも本格化してくるから、温かな室内に入れておいたほうがよかろう…」とも思っていたのだが、まだ大丈夫か?と思っているうちに、その機会は今週になってしまった…。
「今週」というと、僕も予想外の風邪をひいてしまった。結果的に見ると「主人である手前が風邪をひいたから、カレーリーフに対しても優しくなっただけ…」のような塩梅だ。
カレー作りには随分と距離を置いた生活が続いているが、いつ「そのカレー作り熱」が再燃しないとも限らない。そして、カレー作りに利用するかどうかは別としても、これまで育てたカレーリーフは可愛い。こいつらもちゃんと世話をすれば僕が一生を終えるまで育ち続けるのだろうし、ものが育っていく様子を近くで見られるというのもとても楽しい。