お盆中、1日だけ仕事が休みになった
墓守り娘のおでけけです。
おでけけ、兄が一人います。
両親が亡くなって、お墓の管理は
何故か末っ子のわたしになりました。
そのため毎年の迎え盆は、塔婆(とうば)
という木の札をもらいにお寺に行きます。
どうせ自分は結婚して家を出るし、
相続やお墓等は関係ないと思って
生きてきたのに蓋を開けたらコレ。
お墓や家の相続など、長男の兄に
任せられるわ~だなんて、お気楽
だったのに。。
人生、どうなるかわからんもんですね。
お盆、彼岸etc 親戚づきあいを
否が応でもする立場。面倒くさいし、
早く墓じまいをしたいです。
墓守娘のわたしに子供はいません。
甥っ子も姪っ子もいません。
後を継ぐ者がいないため
お墓は建てたくなかった。
維持費や今後の事を考え、
墓は要らん!!と猛反対したけれど
昭和生まれの父は「母のために」と、
最期の責任感でお墓を建てることに
拘りました。
物静かであまり自己主張をしない父が、
どうしてもここは譲らなかったため
わたしとしては仕方なく承諾。
とうとうおでけけ家の墓が
建ってしまうのでした。
父は「肩の荷が降りた」だなんて
口走っていたけれど、わたしは
イライラが止まらなかった。
なぜかというとーーー
結局わたしの代で終わるワケで。
「墓じまいは一体いくらかかるんだ?」
そんな不安と不満で心がいっぱい。
死んだらお金に左右されないけど、
残ったわたしのような人にそれら
ぜんぶのしかかって来る。。
父に何度も説明したけど、
分かり合えることはなかった。
父はもうこの世界を離れ、
色んな責務から解放されるけど
わたしはまだ、これからも
生き続けなければならないのに。
後継ぎのない墓守り人。
今は樹木葬や合同永代供養で
個別のお墓を持たない家も
増えてると思うのだけどーーー
父に文句を言いたい。
お墓を建てないで欲しかった。
母のためとはいえ
お墓なんてなくったってーーー
父のことも母のことも
忘れることなんかないし、
形はなくとも、供養出来るって。
お寺や坊主にお金が流れるのも
腹立たしくて許せない。
そのお金が別に使えたら
どんなに美味しい物を食べられる?
巡って来るのがお金の性質であるなら
坊主や寺、お墓のセレモニーに使ったり
するんではなくて。
自分に心地良いことに使いたいよ。
先祖を大切にすることは
良い事だと思うんだけれど
自分の生活を脅かすまで
やるもんじゃあない。
先祖がそれで祟るようなら
そんな先祖こっちから捨ててやる。
自分と所縁のある魂がさ、少しでも
しあわせに笑っていられたら嬉しい。
わたしが先祖というか所縁のある
人間が生きてたら、だけどね。