疲れた体にチョコレートは癒されますよね。食べすぎは良くないですが、適度な量であれば女性にはうれしい美肌効果も期待できる食材です。
簡単に、おいしい手作りケーキを作ることができたら、うれしいですよね。
今回は、とっても簡単に作ることのできるチョコレートケーキをいくつかご紹介します。特別な材料も使いませんので、「食べたいな」と思ったときにパパッと作って食べることができちゃいます。
ただ、乳児に与える場合にはカカオアレルギーの有無を確認し、1歳後半くらいから少量づつにとどめて与えるようにしてくださいね。
今回は、調理師免許保持歴20年(うわっ、年齢を推測されそう💦)の私が、
『料理が苦手な人でも、適当が大好きな人でも、洗い物がめんどくさくなっちゃう人でも』一つの鍋またはボウルで簡単に作ることのできるチョコレートケーキを紹介しちゃいます。
- 1つの鍋で混ぜて作る「ふわふわしっとりなチョコレートケーキ」
- 「いちごソース入りチョコレートケーキ」(15㎝の型1個分)
- 重くない「ふんわりガトーショコラ」
- 市販のチョコで作る「王道のガトーショコラ」
- 上新粉を使った「ココアケーキ」
1つの鍋で混ぜて作る「ふわふわしっとりなチョコレートケーキ」
材料(マフィン型 約10個前後)
- 市販の板チョコ 100g
- 砂糖 40g
- バター 80g
- 溶き卵 2個分
- 薄力粉 40g
作り方
- 大きめの鍋にお湯を沸かします。(この鍋はお湯を沸かし湯煎するためだけに使用しますので、最後までお湯を取っておいて洗い物にかけてしまいましょう)
- 1の鍋より小さい鍋またはボウルにチョコレートを入れて、①のお湯を使って湯煎します。
- 2にバターを入れ、溶かしながら混ぜます。
- 3を湯煎から外し、溶き卵を入れ、さらに混ぜます。
5.4にふるった小麦粉を入れ、さっくりと粉っぽさが無くなるように混ぜます。
6.出来上がった生地を焼き型に流しいれ、180度のオーブンで15分ほど焼いて出来上がり。 (オーブンの性能・焼き型の大きさによって焼き時間が変わります。)
牛乳やコーヒーとの相性ばっちりなチョコレートケーキが出来上がりました。盛り付け方によっては、オシャレになる要素のあるケーキです。
さいごに
- 基本、ひとつの鍋またはボウルの中で混ぜて作ることのできるケーキです。(洗い物は少なくて済みます。)
- 甘さが足りない場合には砂糖を10~20ℊ足してください。逆にビターな感じに仕上げたい方は、砂糖を控えてください。
- 生地に溶き卵を混ぜ入れるときは、必ず湯煎から外し、鍋の中の温度が高すぎない状態で入れてください。
- 仕上がりが柔らかいですので、あまり凝った型を使用することはお勧めしません。事故が起こります。通常のマフィン型で作るのが無難です。
- 使い捨ての型を使用する場合は、この限りではありません。
- お皿に盛り付けて、生クリームやフルーツなどでトッピングすると、とってもオシャレなケーキに見えてしまいます!!(センスによります 笑)
「いちごソース入りチョコレートケーキ」(15㎝の型1個分)
2つ目は、チョコレートをたっぷり使用して作る、外はさっくり中はふんわりなチョコレートケーキです。
子どもでも食べることはできますが、どちらかといえば毎日の家事育児に疲れているてもらいたいケーキです。 (写真では、ケーキ型とパウンド型の両方が写っていますが、分量はケーキ型1個分として書いてあります)
材料(15㎝のケーキ型1個分)
- 板チョコ 200g
- バター 20g
- サラダ油 20g
- 溶き卵 3個分
- ホットケーキミックス 75g
- いちごソース お好みの量で
作り方
- 大き目の鍋またはボウルでチョコを湯煎しながら溶かす。 (湯煎で使用したお湯は洗い物用に残しておくと便利です。)
- 溶かした1にバターとサラダ油を入れて混ぜる。
- 2を湯煎から外し、溶き卵を2~3回に分けて入れて、さらに混ぜる。
卵を入れてきちんと混ざると少しツヤツヤになりモッタリとします。
溶き卵を入れるときは必ず湯煎から外してください。チョコレートの温度が高すぎますと、卵がかたまってダマになってしまい、口当たりの悪い食感になってしまいます。 - 3にホットケーキミックスを数回に分けて入れ、ダマにならないようにさっくりと混ぜる。
- 出来上がった生地を型に半分ほど入れていちごソースをのせ、 その後更に残った生地を静かに流し入れ、180℃のオーブンで25分位焼く。
- 出来上がり。
実食
早速切り分けてみました。
今回はホットケーキミックスを使用しましたので、断面はスポンジのようになりました。ですが、サラダ油・バター・チョコレートが入っているため、見た目に反してしっとりとした仕上がりとなっています。
写真中央より少し下のジュクジュクしている部分は、今回入れたいちごソースの部分です。見た目はいちご感がありませんが、食べたときにはしっかりといちごを感じることができます。
今回のチョコレートケーキは砂糖が入っていません。チョコレートと、ホットケーキミックスの甘みで食べます。盛り付け時に粉糖をかけたり、生クリームを添えたりしても良いですね。
さいごに
今回は、市販のいちごソースを使用しました。
チョコレートとベリー系は非常に相性が良いですね。
その他には、
- ブルーベリーソース
- マーマレードジャム
- バナナ
- チョコレート(溶かさずに生地に入れ込む)
など、お好みのものを入れて作ることができます。
重くない「ふんわりガトーショコラ」
仕上がりはフォークで簡単にカットでき、食べやすい固さのガトーショコラです。
材料(20㎝×25㎝の天板1枚分)
- 市販の板チョコ 50ℊ
- 砂糖 30ℊ
- 無塩バター 70ℊ
- 卵黄 3個分
- 薄力粉 40ℊ
- ココアパウダー 15ℊ
メレンゲ
- 卵白 3個分
- 砂糖 30ℊ
作り方
【下準備】
- 天板にオーブンシートをセットしておく。
正式にはバターを塗って天板とシートとの接着剤代わりにするのですが、私は少量に水で接着してしまいます。(天板もべた付かず洗い物も楽になります)
- 薄力粉とココアパウダーを1つのボウルに入れ、ホイッパーでダマが無いようにしっかりと混ぜあわせておく。
- オーブンの予熱をしておく。(180℃10分)
【作業工程】
- 大きめのボウルに小さく割ったチョコレートと砂糖を入れ、湯煎で溶かす。
- 1が湯煎で溶けたら、無塩バターを入れてしっかり溶かす。
- 2を湯煎から降ろし、卵黄を入れて艶が出るまでしっかりと混ぜる。
- 3に薄力粉とココアパウダーを合わせた粉を加え、粉っぽさが無いように混ぜ合わせる。
- 別のボウルに卵白を入れ、砂糖を2~3 回に分けて入れ、ハンドミキサーでメレンゲを作る。
(角が立つくらいがちょうど良いです。) - 4に5で作ったメレンゲを数回に分けて入れ、手早くさっくりと混ぜる。
- 型に生地を流し入れ、数回トントンと空気抜きをし、予熱しておいたオーブンで焼く。(180℃で10分くらい)
生地の厚さが薄いので短時間で焼くことができます。
このガトーショコラの食感
ガトーショコラといえば何となく「ずっしりしていて重い」イメージがありますが、今回ご紹介したガトーショコラは、フォークではもちろん、スプーンでも食べることができるくらいの固さとなっています。もちろん、冷やしても柔らかです。
チョコレートの使用量もそれほど多くなく、「チョコ感が少し物足りないかも…」と感じる方もいるかもしれませんが、ココアも使用していますので、黙っていればわからないかもしれません(笑)
作る時のコツ
基本的には「簡単」をモットーにしていますのでたいしたコツもありませんが、あえて伝えるのであれば、
- 粉はしっかりとほぐす。(「ふるい」を使用しても良いです。ただし洗い物が増えますし、案外粉が飛び散りますのでそれなりの覚悟が必要です 笑)
- チョコレートに卵黄を加えるときは、必ず湯煎からおろす。(湯煎をしたままですと、黄身に火が通ってしまい、ぼそぼそになってしまいます。)
- 卵白はしっかり泡立てる。(使用するボウルやハンドミキサーなどに油分や水分がついていないように気を付ける。)
- チョコと卵白を合わせるときは手早く丁寧に!
ということです。
さいごに
お好みで「ラム酒」「アプリコットジャム」などを加えるのも良し、盛り付け時に果物・生クリームや粉糖(今回は粉糖をまぶしました)で彩るのもよし。もちろん、そのまま食べるのも◎
作業時間は焼き時間を入れても30分程度ですので、お菓子作りに慣れない人でも比較的「簡単に本格的っぽい」ガトーショコラを作ることができると思います。
出来上がりは四角に切っても良いですが、個人的には三角がおすすめです。なんとなくかわいらしく見えるような気がします…。
市販のチョコで作る「王道のガトーショコラ」
材料自体は、特別なものを使用しません。簡単に手に入るものだったり、かなりの確率で冷蔵庫に入っているものばかりです。
「ちょっとだけ手間をかけて作りたい!!」
という方は、こちらを作ってみてはいかがですか?
材料(25㎝×20㎝の天板1枚分 約16人分)
- 市販の板チョコ 200~220ℊ
- 砂糖 40ℊ
- 卵黄 4個分
- 薄力粉 50ℊ
- ミルクココア 10ℊ
- バター 80ℊ
- 卵白 4個分
ココアは無くても作ることはできますが、ちょっとした風味付けと甘みがプラスされます。残ったらお湯に溶いて飲んでしまいましょう!!
作り方
①大きめのボウルに板チョコを入れて溶かし、ある程度溶けたところでバターも入れて一緒に溶かす。
②砂糖を入れてさらに混ぜる。
③湯煎から外して卵黄を入れて、混ぜる。
④ふるっておいた 薄力粉+ココアパウダー を3回くらいに分けて入れ、
ダマにならないように粉っぽさが無くなるくらいに混ぜる。
(この辺りでそろそろオーブンを180℃で予熱をしておきましょう)
⑤別のボウルに卵白を泡立てる。ここは、ハンドミキサーを使いましょう。手動で頑張れる人は筋肉痛覚悟で頑張ってください…。
角がたつ↓くらいが理想です。
⑥④のボウルに泡立てた卵白を2~3回に分けて入れ、手早く泡とつぶさないようにさっくりと混ぜていきます。
⑦オーブンシートを敷いた型に流しいれ、天板をトントンして中の空気を抜いてからオーブンで焼きます。(180℃20分)
⑧焼けたら、冷まして出来上がり!!
カットしたものがこちら↓
チェリーの赤い色が入ることで急にデザート感が増しました(笑)
さいごに
- 今回は四角の型(天板)を使用して焼きましたが、丸いケーキ型で焼いても、マフィン型で焼いても作ることはできます。ただし、型の大きさによって焼き時間の調整はしてくださいね。
- 四角の型で作ると、スティック状のガトーショコラができ、かわいいワックスペーパーでキャンディー包みをしますとオシャレですね。
- 一口サイズの正方形に切って、ワックスペーパーで茶巾のように包んでもかわいいかも(*^▽^*)
- 作り方によっては一度にたくさんできますので、差し入れ用としても準備できますよ。
今回は、乳・小麦アレルギーに対応したココアケーキを作ってみました。
上新粉を使った「ココアケーキ」
材料(20×25㎝の天板1枚分)
- 卵黄 4個分
- 砂糖 30g
- サラダ油 24g
- 水 50g
- 上新粉 50g
- ココアパウダー 20g
- 卵白 4個分
- 砂糖 40g
作り方
①大きめのボウルに卵黄を入れ、砂糖(30g)を入れて白っぽくなるくらいに混ぜる。(卵白は、きれいな別のボウルに入れておきます。)
②①にサラダ油と水を入れて、さらに混ぜる。
③②に上新粉とココアパウダーを入れてさらに混ぜる。(粉類はふるわなくてもダマになりませんので、大丈夫です。)
④(オーブンを170℃で余熱を始めましょう。)
天板にオーブンシートを敷き、生地を流せるように準備しておく。
⑤①で別のボウルに入れておいた卵白を軽く泡立てた後、砂糖(40g)を入れてしっかりと角がたつくらいまで泡立てる。
⑥③の生地に、⑤を数回に分けて入れ、ボウルの底から生地をすくいあげるように混ぜる。
⑦④で準備した天板に、生地を流し入れる。
台の上で数回天板をたたきつけて生地内の余分な空気を出すのと同時に、均等にならしてからオーブンに入れる。
⑧170℃で20分焼いて出来上がり!
左下のくぼみは私がうっかりつぶしてしまった跡です…(´;ω;`)
カットしてみました
出来上がったケーキをカットし、粉糖をかけてみました。
断面はこちら↓です。今回のケーキの生地が膨らむ要素は、卵のみです。ベーキングパウダーや、重曹などは使っていません。ですが、かなりふんわり仕上げることができました。
実食
- 食べた感じは、何も違和感のないふんわりケーキでした。
- 味は、乳製品を使用していないからか、ややさっぱりしています。
- 我が家の子たちは、食物アレルギーはありませんが、今回こちらのケーキを食べてもらいました。2人ともとても気に入ってくれ、お代わりもしてくれました。そして、「また作ってほしい」と、再び食べたい宣言付きでした(笑)
さいごに
今回のレシピは、シフォンケーキの薄力粉を上新粉とココアパウダーに置き換えただけのレシピです。出来上がりはシフォンケーキほどのしっとり感はないものの、もちろんパサつくわけでもなく、通常のケーキスポンジと変わらない仕上がりでした。
上新粉でココア味でなく、プレーンタイプを作りたいときは、ココア20gを上新粉20gにかえて作ってください。
上新粉で生地を作るため、仕上がりの食感が重くなってしまうことを心配しましたが、全くそのようなことはなく、『上新粉を使っていること』を言わなければ気が付かないで食べてしまうくらい違和感のないケーキに仕上がりました。