朝4時過ぎに起床。昨日は22時過ぎに布団に入ったので十分な睡眠。事前に準備した荷物を車に詰め込み、眠る子達を後部座席に座らせて長旅が始まる。
愛知県までは俺の住む街から車でだいたい6時間半。妻と運転を交代しながら気長に向かう。音楽を聴いたり、子達としりとりをしたり、映画を流したり、集中して走ったり。道のりは長いが、(行きということもあってか)さほど苦にはならない。
道中、SAで購入した練り物を食べながら目的地へと向かう。
この日は初めての豊田市へ。目当てにしていたうどん店が定休日という凡ミスをかまし、急遽調べた台湾ラーメンが食べられる店へ。台湾料理店という位置付けなようで、お得なセットメニューを提供し、手頃でボリューミーな飲食ができる店のよう。学生や肉体労働を終えたであろう姿の人々がひっきりなしに訪れていた。
ランチはセットメニューが中心のようで、俺とRは台湾ラーメン(豚骨)とチャーハン。
妻とAは醤油ラーメンと天津飯。昼食を軽く済ませたいがために2人分のセットメニューしか注文しなかったのだが、嘘みたいな米の量のおかげで、我が家でいう6人前くらいの量の炭水化物が出現した(チャーハンと天津飯は1合くらいずつあった)。旅行初手から完全にフードファイトという幕開け。激しい旅の始まり。
トヨタ会館など近隣の施設を巡る。試乗ブースではレクサスの後部座席やランクルの運転席に座り「いいね〜」なんて言っているR。楽しそうでなにより。
その後、車を走らせ友人宅へ。用意して貰った様々な食事をいただく。
翌日は公園へ。見慣れぬ遊具に子達は相当に楽しかった様子。
帰宅日、この日は静岡や山梨を訪れた。かねてから食べたいと思っていたが、なかなか口にする機会がなかった宇都宮焼きそばを食べに行く。まぁ焼きそばだろ、くらいの軽い気持ちで挑んだらあまりの美味しさに時が止まった。
お好み焼きも潔くて渋いビジュアル。
久しく感じていなかった食事による圧倒的な感動を受け、この日の選択が間違っていなかったことを確信。その地に根付いた食文化ほど圧倒的で崇高な物はないでしょ。
今の時期に冠雪のない富士山は相当久しぶりのよう。一瞬だけ全貌を拝むことができたものの、今時期のレアな山頂は雲の中。そして裾野の広さやシンメトリー加減で他の山との違いを感じる。子達も大きさに喜んでいた。
俺のわがままで吉田のうどんを食べに行く。駐車場に着いた瞬間「本日は終了しました」の看板が立てかけられたので一瞬諦めかけたが、妻の「まだ入れるか聞いてみようよ!」の声に背中を押され、ダメ元で聞いてみると滑り込みで店内に入ることができた。俺一人だったら絶対に看板だけで諦めていた。感謝。
「吉田のうどん」は吉田市を中心とした郷土料理のようで、とにかく太くて硬い麺に醤油と味噌を混ぜたスープ、具材には馬肉とキャベツを使うのが一般的なよう。そこへ「すりだね」と呼ばれる山椒や唐辛子を混ぜた調味料をいれながら食べる。
恥ずかしながら山梨の面といえば「ほうとう」のイメージが先行していたのだが、このような独自性のある素晴らしい麺文化があるとは...。
極太で超硬い麺。噛み締めると小麦の風味が口に広がる。あまりの美味しさに夢中で麺を啜った(長過ぎて啜れなかったが)。完全に満腹なのだが、「食べ終わるのが本当に惜しい」という俺なりの食に対する最高の賛辞を持って完食。また来ねば。
その後は何とか車を運転し、無事に帰宅。早速「曽我めん」で購入した焼きそば麺を使用して「富士宮やきそば」のようなものを作って夕飯。
信じられないかもしれないが、俺の街のスーパーにはどこを探しても赤味噌なんて売ってないんだよ。味噌を今回の旅行の土産としました。
疲れもあり、ベッドで横になる快適さ。そのまま就寝。