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【出産レポ②】陣痛から出産まで 初産 陣痛促進剤 自然分娩 吸引分娩 - 看護師ママとruriの成長記録

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出産レポ①はこちらにまとめています

rurichanmama.hatenablog.com

 

7:50 朝食(陣痛開始より6時間50分)

助産師さんに『食べれるときに少しでも食べて備えるんだよ』と言われます

すごく美味しそうなご飯なのに、

痛みで食欲は全くありません

フルーツとヨーグルトだけゆっくり食べました

 

LDR室でご飯を食べていることが不思議な感覚でした

 

8:00 パパ到着(陣痛開始より7時間)

『大丈夫か?!』と大きな声で入ってきます(笑)

来るなり背中をずっとさすってくれました

ほとんど手つかずのご飯はパパに全部食べてもらいました

(出産あるあるらしいです)

 

8:30 陣痛が痛すぎる(陣痛開始より7時間30分)

“この痛みでまだ5㎝・・・?まだ半分?信じられない、痛い”

痛みがかなり強いです

揺れる椅子に座りながら、陣痛が来るタイミングに合わせて

テニスボールを尾てい骨に当てパパにグーっと押してもらいます

『もっと!もっと強く押して!』

かなり強く押してくれてたみたいですが、

それでももっと押してと毎回のように言っていました

 

9:50 子宮口7㎝(陣痛開始より8時間50分)

助産師さんが来てくれて1回進み具合を見ましょうとのことで

椅子から移動し分娩台に横になります

7㎝ですね、すごく順調です』

『もう少しで破水すると思います』

 

この調子だと何時ころに産まれそうですか?のパパの問いに

『どうなるかわからないけど、12時までには産まれるんじゃないかな?』と言ってくれました

 

“7㎝!!!!やっとここまで来た!嬉しい!頑張る!あと2時間くらいか!”

 

この言葉が本当に嬉しかったのを覚えています

ここまでは初産にしては順調に経過していたとのことです

 

NSTモニターを見ると、右上に数字が書いてありその数字が変動していました

“陣痛がきそう、来る、来た”と思うと、

8~15ほどできていた数字が一気に60、80、100(MAX)まで上昇します

この100が絶望的に痛く、この時間くらいから『いたいーーーー!』の声が大きくなります

 

妊娠5カ月の時に尿路結石になりましたが

その痛みの比じゃありません

お腹の中に手を入れられかなり強くぐりぐりぐりぐりされてるような絶望的な痛みでした

 

陣痛と陣痛の間でわたしが疲れてクターっとなっていると

数字を見ているパパは、数字の変動で陣痛が来そうなタイミングをつかんだようで

言わなくてもテニスボールをセットしてくれるようになりました

これ、本当に助かりました!!女性じゃないのに、さすがすぎる

 

助産師さんから教えてもらった呼吸法、

①鼻から吸って、細く長く遠くにあるティッシュを揺らすような感じで口から吐く

②陣痛が来ているときは絶対に目を閉じない

を意識して痛みを逃して過ごします

 

11:00 激痛(陣痛開始より10時間)

『これもう絶対(子宮口)8か9いってる、信じられないくらい痛い、てか赤ちゃん頭出てるよ』

LDR室にはテレビもありDayDayを流していましたが、

その音も耳に入ってこないほど激痛でした

モニターに100が頻繁に表示されます

 

痛みに耐えられず、初めてナースコールを押しました

信じられないくらい痛いです』と伝えます

 

すぐに助産師さんが来てくれて分娩台へ移動します

『7㎝』

・・・絶望です

痛いどころじゃない激痛なのに、

1時間前と全く同じ7㎝・・・

 

“7cm!?絶対うそ!定規でちゃんと長さ測ってみてよ!?”

プロを目の前にして、本当にこう思いました

 

吐き気が常に出てくるようになり、

喉元まで胃酸が出てきているような感覚になります

2度ガーグルベースンに嘔吐しました

 

11:30 泣く(陣痛開始より10時間30分)

『今もしっかり陣痛は来ているけど今の陣痛の波はこのモニターの1画面で3回

これが5回以上は必要』

とても端的でわかりやすく説明してくれました

 

“この痛みでも全然足りない・・・”

“待って、本当に終わりが見えない・・・”

 

助産師さんの話を聞きながら陣痛も来て、また話を聞いて…

理解はしているつもりでも頭の中がごちゃごちゃになり

そうしているうちに自然と涙が出ていました

 

『ママも疲れてきたよね、

陣痛の波が弱かったり回数が少ないとどんどん分娩時間が長くなって

もっと疲れて最後赤ちゃんが出る時にいきめなくなるから、

陣痛を進める点滴使おうか。

点滴を使う分痛みの回数が今より増えるけど、

使わないよりは確実にお産の時間は短くなる。

どうする?』

 

メリット・デメリットを聞き、使うことにしました

この助産師さんもお産の時使ったとのことです

 

『使うには先生からの説明と同意書のサインが必要だからちょっと待ってね。

先生呼んでくる』

『あと、涙は今のうちに止めておいた方がいいよ。

泣くと鼻が詰まって呼吸がしにくくなる』

 

切迫早産で入院していた時から

この日の助産師さんは親身にいろいろ教えてくれていて

本当に優しく分かりやすく自分の母親のような存在でした

 

この時から揺れる椅子には戻らず(戻れず)出産まで分娩台の上で過ごしました

 

12:00 陣痛促進剤開始(陣痛開始より11時間)

先生が来てくれてかなり端的に説明を補足してくれます

痛みでサインできず、パパが同意書にサインをしました

 

左腕の点滴から陣痛促進剤(オキシトシンが開始されます

始めはごく微量の流量で、

モニターの波形で陣痛の波を確認しながら徐々に流量を上げ

一気に陣痛を誘発させないように管理されています

 

点滴開始10分ほどで陣痛は2分ほどの間隔になります

この時点でも子宮口7㎝でした

いきみたいのにまだいきんじゃダメ!と言われます

 

13:00 子宮口8㎝(陣痛開始より12時間)

陣痛促進剤投与開始より1時間経過

子宮口8-9㎝になります

 

助産師さんよりいきんでいいよ!と言われ

陣痛と合わせいきみます

あんなにいきみたかったのに、いざいきむとなると“いきむ”感覚が分からず、

助産師さんが指を入れてくれてこっちに力入れるよとずっと教えてくれていました

 

14:00 酸素投与(陣痛開始より13時間)

いきむと同時にお腹の赤ちゃんの酸素濃度が下がってしまい、

酸素マスクをつけてくれて酸素投与開始されます

一人の助産師さんがずっと対応してくれていましたが、

その瞬間に2人助産師さんが来てくれました

 

『ママ、しっかり鼻から大きく息吸うんだよ』

『はい鼻から吸ってー、吐いてー、後2回吸おうか、吸ってー、吐いてー、吸ってー、よし吐いてーーー!!』

陣痛がMAXのときにいきめるように、

呼吸法を声に出してくれて一緒にやってくれました

本当にわかりやすかったです

とても助かりました

 

14:30 破水(陣痛開始より13時間30分)

いきんだ時に破水します

分娩台にいるので見えませんがかなり出た気がします

赤ちゃんの頭見えてきてるよー!』と助産師さんに言われます

この時で進行度80%と言われました

子宮口は全開大(10cm)になります

 

ここからがまた長い長い道のりでした

 

15:00 回旋異常(陣痛開始より14時間)

何回も何回もいきんでいるのに赤ちゃんが出てきません

この時の陣痛は、子宮口全開大になっているので

MAXの痛みが絶え間なく続きます

 

『赤ちゃん、出てくる向き間違えてる』

助産師さんに言われました

本来は赤ちゃんの顔が下向きに出てくることで一番小さく出てくることができますが、

赤ちゃんは顔を上向きにして出てこようとしていたみたいで(回旋異常

そのせいでお産が進むのに時間がかかっていました

顔を上向きにすると一番大きな形となってしまいます

 

16:30 会陰切開・吸引分娩(陣痛開始より15時間30分)

子宮口全開大になってから2時間経過・・・

いつの間にか助産師さんが4人に増えています

吐き気と疲労感とで誰が出入りしているのか全く分かりませんでした

全開大になってから2時間以上経っており“遷延”の状態

このままだと母子ともに疲労がたまってしまうと言われます

 

先生が来て『このまま出そうな感じもするんだけどな』と言い

その後も何度かいきみますがお産が進まず

『ちょっとお手伝いして赤ちゃん産みましょう』と

会陰切開、吸引分娩をすることになりました

 

かなり疲れていて、本当に終わりが見えないと思ったので

躊躇なくお願いしますと言いました

 

吸引分娩をするには、

器具を中に入れて赤ちゃんの頭にはめ

陣痛でいきんだ時に合わせて一緒に引くため

会陰切開をしないとできないとのことです

麻酔の注射をして1か所切開されます

 

吸引分娩をする前に、

いきんだ時に助産師さんがみぞおちのところを上から圧迫し

赤ちゃんが出やすいように何度かサポートしてくれました

 

それでも出ず、最終手段で先生が吸引分娩をして手伝ってくれました

1回目では出ず2回目で頭が出てきます

 

『ママ、もう出るよ!ママ、しっかり見てて!』

 

17:23 誕生(陣痛開始より16時間23分)

おぎゃーー!産声をしっかり聞かせてくれて元気に産まれてくれました

 

産まれた直後は吸引のせいで頭がかなり伸びていて

見た瞬間不安になりましたが

先生も助産師さんも“伸びた頭が戻らなかった子は見たことがない絶対戻るよ”と言っていました

 

大きなお腹から3024gの女の子が誕生しました

産まれるとお腹が軽くなってスッキリする

とよく聞いていましたが、疲弊でそんな感覚全くありませんでした

 

出産後、痛みから解放されよく見ると

LDR室には助産師さん7人?8人?くらいいて

先生もいて

いつの間にか酸素も外れていて

下ろしていた髪の毛が1本に結ばれていて

陣痛中かなり汗をかいていて暑い暑いと言っていましたが、身体は冷えていたようで両足使い捨ての布のようなもので温かくなるよう覆われていて

記憶にないところもあったことに気づきます

 

約16.5時間の陣痛が終わり、

力が抜けたと同時に全身が大きくガクガクと震えだし

自分の身体なのに自分の身体じゃないような感覚でした

 

ずっと力を入れていた身体が一気に力が抜けたためとのことです

 

出産直後から2時間は、

赤ちゃんのバイタルチェックと

母体の回復が順調か確認するために分娩台に横になったままLDR室で過ごします

 

赤ちゃんは重力を始めて感じる明るくクリアな音のする世界に来て

目を大きくして周りをきょろきょろしていました

愛しく、可愛くて仕方ありません

 

分娩台の上で助産師さん2人が清拭と着替えを手伝ってくれました

出生後異常がないことを確認できた赤ちゃんは

この時初めてパパに抱っこされています

初抱っこパパ!赤ちゃん嬉しいね~!

 

バースプランでカンガルーケアを書いていたので

清拭後はわたしの胸元で抱っこして過ごします

初めての授乳もこの時しました

やっと対面できた我が子、産まれたてなのにもぎゅもぎゅと一生懸命飲んでいて愛おしい以外の感情はありませんでした

 

産後2時間、ruriとパパと初めての家族時間をLDR室で写真を撮ったり抱っこしたりゆっくり過ごしました

 

f:id:rurichanmama:20240818160650j:image

 


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